がんは「遺伝病」ではありません
がんは遺伝子の病気といえます。
しかし、一部のがんを除いて「遺伝病」ではありません。
「うちは家系的にがんが多いから・・・」と心配している方もいらっしゃいます。がんになって、やっぱり身内に多いから私もがんから逃れられなかったんだ・・・と宿命を恨めしく思うこともあるでしょう。しかし、一部のがん(遺伝性腫瘍・家族性腫瘍)を除いて、多くのがんは生まれた後の後天的な要因によって発生します。

細胞を形作り機能させる遺伝子が、日常の生活の中で何らかの原因で傷つくことによって、間違った設計図になってしまうこと。
これが、がんができる発端です。多くのがんは、生まれた時点で宿命として決まっているわけではなく、日々生きていく中で、化学物質、放射線、紫外線、ウイルス、タバコなどが遺伝子を傷つけることから始まります。

ただし、遺伝子が傷つくのは特別なことではなく、日常茶飯事に起きています。人の体は、傷ついた遺伝子を修復する能力や、がん化しそうな細胞を早めに排除する免疫システムを持っています。修復や免疫がしっかり作動してくれれば、がんを防ぐことができます。